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2006年3月30日

渋温泉記その4

泊まった部屋に置かれていた1枚の注意書。

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近くに地獄谷野猿公苑という、猿が露天風呂に入っているところを見られる場所がありますが、そこは車で行き、更に歩いた先にあるところ。ここまで来るとは思えないけど、まぁ、山間だし、たまには見かけることがあるのかなと思っていたら・・・普通に窓の外を横切って行くんです。当たり前のように座ってたりするんです。おまけにここ、寝場所です。夜になると、まず1匹が4階の手摺欄干の奥まった角に来ます。おそらく安全確認をしているのでしょう。それから仲間を呼びます。見ている限りでは2匹が応えてやって来ました。その後、寄り添うように固まって就寝。磨りガラスの場所なんで、見えないと思っているのかも。実際、ライトアップの灯りが点いている間は下から写真を撮っていますが、この場所は丁度隠れてるんです。でも、部屋からはそのライトのせいでくっきりとシルエットが。

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写真の段階では1匹が座ってますが、下に2匹寝そべっているのです。時折身体を掻いたり、寝返りうったり。人間が寝ている場所から窓1枚向こうでは猿が寝ているこの不思議な状況。もう夜中に何度も起きて見てましたよ(おかげで眠いのなんのって)。彼らは夜の8時から9時には寝てしまい、朝は4時頃からもそもそ始動き始めて5時にはもう居ませんでした。しかし、6時過ぎてしばらくすると1匹が戻ってきて(もしくは他の猿?)、欄干の角に座って朝の街を見渡しているような感じ(2日とも同様)。

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振り返った時に一瞬目が合って「あっ」という表情(?)をしましたが、後は全然無視。数分間そのまま座っています(実はこの間に用を足してしたらしい)。そしておもむろに去って行く猿。1度だけ、止まってこちらを見たんです。目と目があってしまい、どっどうしようかと無意味に瞬きなどしてみたりして。う〜ん、狼狽振りがバレて馬鹿にされてたかもなぁ。

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バッグに興味があると注意書きにあるので、小さいバッグを外に置いたら持ってくれるかなぁ、などとしようもないことを考えつつも、できるだけ静かに眺めさせてもらいました。窓ガラス越しで、写真が今ひとつ鮮明でないのがちょっと残念(というか、明らかに動揺して撮ってるからかも)。ちなみに寝る場所は時期等によって変わるらしく、今回はかなりラッキーだったようです。
なんとも楽しくて凄い、そして思いがけない体験でした。

色々と思いっきり楽しめて寛げた渋温泉と金具屋さん。ここは、またいつか絶対に行きたいですね。