2006年3月28日
渋温泉記その2
外観もすごいけど、内部も素敵な宿でした。便利さ優先よりも、昔ながらの旅館の持ち味を生かした構造はとても心地よくて落ち着けます。
もちろん部屋も純和風。障子や窓枠のすり減りにほっとしてみたり、あちらこちらの作りに感心してみたり、寛ぎつつも次々と発見があって、思わずビールを飲むのを忘れそう。そしてね、音がね、するんですよ。他の部屋の声や廊下を歩く音、扉を閉める響き。そう、子供の頃泊まった旅館はみんなこうだったよなぁとこんな事まで懐かしく思えたりして。
泊まったのは頭の写真の斉月楼4階の香風洞。もうこのお宿に泊まるのなら、絶対に4階と決めてました。しかし、一つ難点が。朝から夜まで宿泊客も他の宿の人も写真を撮りに来るんですね、この建物の。4階真っ正面の部屋ですからカーテンや窓を開けて覗いてると、写ってしまいます。みんな記念に撮影しているのだからと、極力覗かないようにはしていたのですが、カーテンごしに心霊写真にのように写ってしまってたらごめんさない(なんせ洗い髪に浴衣姿ですから)。
宿内にお風呂は8湯。あちらこちらに点在してるので、内部を見物しつつあちらへこちらへ。階段の真横にいきなりあったりするのがまた楽しい。貸し切り風呂は5つありますが、混雑する時間帯は走り回って空きを探してる人も居ましたね。
気に入ったのは貸し切り風呂では「岩窟の湯」。広いし、岩の間の窓から風が入ってくるし、岩組みのところどころに草が生えてたりするのもいい感じ。大浴場は甲乙つけがたいけど、今回は屋上の露天風呂。気候が丁度いいんですよ、少し冷たい風に吹かれてお湯に浸かるのに。朝は木漏れ日に湯気が奇麗だし(これは女湯側)、野鳥や猿(?)の鳴き声も聞こえてきて実に気持ちいい。夜はお湯の音しか聞こえません。もう気を失いそうな気持ち良さでしたよ(ちょっと危ないな)。
食事かなり美味しかったです。キノコや山菜盛りだくさん。土瓶蒸しはお代わりしたいくらい。いつも
は温泉に来るとビール、そして日本酒といくのですが、今回は料理に圧倒されて思わずビール止まりでした(それでも飲むことは飲むんですがね)。2泊したのですが、夕食だけでなく朝食も違うメニューだったのが感激。えぇ、毎日お代わりしましたよ、ご飯。
温泉、食事の写真はこちらをどうぞ(ちょっとずるいかな)
金具屋
渋温泉、もちょっと続きます。