2006年3月27日
渋温泉記その1
長野電鉄の終点、湯田中駅より徒歩20分ほどのところにあるこじんまりとした温泉街です。石畳の続く道の両側には昔ながらの木造建築が驚くほど数多く残っており、まるでテーマパークのよう。いえ、実際に使われているだけに、その重厚感と香りとでも言うのでしょうか、生活感溢れる生きたたたずまいをには息を飲みました。
裏路地にもお店や宿や外湯が住居に混じって並びます。ゆるやかな傾斜にそって、迷路のような道をただただ夢中で歩く、眺める、ゆっくり感じる。温泉や調理場の匂い、生活臭が混じり合って、心底寛げる空気を醸し出しているようです。心身共に休息に来るのには打ってつけの街だと感じました。
裏口と思われる路地にもどんどん突入。自分の横の壁の向こうは地下なのか、1階なのかわからなくなってくるような複雑な作りの建物が続くのが、楽しくって仕方ありません。
お鍋のぶつかる音、走る足音、誰かを呼んでる声。両側の宿からはお客を迎える準備の様が響き渡っています。そんな喧噪の中に居ると、身体は自然と脱力モード。畳に寝転んで、温泉に浸かって、ビール飲んで、そして夕食♪。温泉の醍醐味が頭の中を駆け巡ってしまいます。
そんな温泉街の中を歩いていると、ひときわ目をひく4階建てのお宿が目に飛び込んでくるのです。
ここに泊まった話は次回に。