2007年11月21日
黒船来たりて
ペリー率いる4隻の黒船が来航した浦賀です。歴史の時間、あんなに大事件として教え込まれ、大河ドラマの中でもしばしば重大エピソードとして扱われている「黒船現わる!」ですが、その舞台となった浦賀には、その軌跡はほとんど見ることができないのです。実は、何の下調べも無しにいきなり訪れたのですが、駅で地図を見てほんとに驚きました。この海を見下ろす山の上に碑がありましたが、黒船ではなく、勝海舟の咸臨丸出航の碑。はて、そんなもんなのか、黒船の扱いって。
漁船が並んでます。漁港でしょうか。当時は小舟で黒船に近づく人達も居たとか。この漁港の先祖にも、そんな豪胆な人が居たかもしれませんね。
浦賀で一番目を惹いたのは、この「浦賀ドック」。黒船来航の翌年には日本最初の洋式軍艦が建造されたそうです。しかし、平成15年に閉鎖。今は長いレンガ壁から覗きこんで「当時を偲ばせる」くらい。クレーン等、既に保存の決まった設備もあるようですが、どうのような形で保存・展示していくのか、詳細はまだ決まってないみたいですね。こういうのは、できるだけ原型に近い形で残して欲しいと思いますが、現実には観光用ミュージアムパークみたいになってしまうんでしょうか。
浦賀の端っこから約2キロ(駅からだと3キロ以上かな)、久里浜まで歩いてくると、ペリー公園がありました。上陸したのはこっちの久里浜なので、上陸の碑や記念館が作られています。でも、学校で頭に叩き込まれたのはペリー、黒船、浦賀。知識と現実とのギャップを感じる浦賀探訪でした。
さて、ペリー公園の前には久里湾が広がっています。まだまだどこかに行けそうな予感・・・。