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2006年10月25日

箱根のお宿

宿の部屋に入って目に飛び込んできたのは

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ひやぁ、すごい!と思わず唸ってしまいました。絵に描いたような窓の景色。
山をバスで降り、箱根湯本の駅から徒歩10分弱。塔ノ沢の福住楼という旅館に泊まりました。

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宿の玄関は国道1号線に面した交通量の多い場所(正月の駅伝コースです)ですが、部屋は川に面しているため、車の音はほとんど聞こえません。水の流れる音を聞いていると、山奥の宿に来たような気さえしてきます。

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部屋に入って最初に目に飛び込んで来た木は、百日紅でした。花の季節は終わっていますが、枝の先に数輪の紅い花が残っていました。箱根は昔、文人が執筆のためによく滞在したそうですが、この福住楼も色々な方々がいらしたようです。書き物机が置かれているのは、百日紅の見える窓辺。

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次の間にはいい感じの鏡台が置かれています。こちらの部屋では座布団に座って、窓開けて川を眺めてぼーっとするのに最適。時間の経過なんか分からなくなっちゃいますよ、気持ち良くって。

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宿に着くと間もなく雨が降り出しました。軒下から雫が落ちて、もう雰囲気あり過ぎです。

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温泉に入り、ビールを飲んで、川の音を聞いて。何故か夜に飛んできた鷺を何時間も眺めてみたり、夜中に雨音と川の音の混じった音を聞きながら暗闇でぼぉーっとしてみたり。贅沢ですね、こういう過ごし方。

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旅館で食べる食事って、なんであんなに美味しく感じるんでしょうかね。特に朝食は普段からは信じられないくらい食べられちゃうんです。今回もおひつお代わりでした。
部屋に鍵も付いてないし、トイレも洗面も共同だし、廊下ギシギシ鳴りまくりだし、でも全然不便じゃなくって、むしろ安らぐような感じでした。やはり温泉は純和風の宿が良いですね。前日予約でバタバタと決めた箱根旅行でしたが、思いのほか心地よく寛げました。満足、満足。

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出発間近。川との別れを惜しむ河童が1匹。