かめきちに春は来るのか

「冬の間、そこで我慢してね」と言われてじっと辛抱の長い冬でした。そろそろお花見の話が聞こえてくる今日この頃なのに、水槽が広くなる気配はありません。足の下では相変わらずのコオロギの鳴き声、隣からはカエルの元気な鳴き声と飛び回る音。自分はせまい水槽と家で窮屈に暮らしているのに。餌が落ちてきても甲羅が家の天井につっかえて、ジタバタしながら出て来る毎日。この長屋から出て。また広いところで暮らせる日は来るのだろうか、と不安がつのります。

「すまん、努力はしてみるが・・・」（飼い主の声）