銀ちゃん松かさ闘病記

記録、作文:ぎんかめ助手ことうちのかみさん

かねてより転覆病のきざしで2度程療養生活(塩浴)を送った銀ちゃんでありましたが、2001年2月初旬、さらに松かさ病を発病しました。
幸い、銀ちゃんはよこいちさんはじめファンの皆様からのアドバイスにより、約1ヶ月の治療により無事完治することができました。
その際のデータを、同じような病に苦しむ他の金魚達の治療に少しでも役にたてばと思い、ここにのせておきます。個体差、病状等ありますので、これが絶対ということはありませんが、参考データとしてご覧ください。

2001年2月初旬 鱗に変化、松かさ病の気配?
あまり泳がなくなる。
2月第2週 松かさ病発症。鱗の立ち上がりが際だつ

銀ちゃんパワーゼロ...
2月18日 よこいちさんにて「液パラザン」購入。
塩浴&薬浴開始
水 温 :29度強
あら塩 :50g/10リットル
パラザン:1ミリリットル/10リットル
   以上の数値で毎日水ほぼ全量水換え

薬浴水槽に移す。鱗が...
2月22日 粉パラザン入手。
薬餌作り
水10ccに粉パラザン2g(添付サジ2杯)を溶かし、50gの餌(メディスーパーゴールド)を浸す。
※全体に均一に浸るよう、よくかき混ぜる。よく浸した後1日乾燥させる。

ぎんかめ注:
餌に薬を混ぜるためには正確に分量を量らなければいけないのですが、液体のパラザンはデータが無くそれができません。
それでなんとしても粉末のパラザンが必要だったのですが、この薬は観賞魚の治療以外の用途で使用されることがあるらしく、簡単に入手することができませんでした。(その辺のお店に置いてない)
今回はよこいちさんに見つけていただいて幸運にも入手することができました。
後日、日本動物薬品の人に尋ねたら、お店から注文すれば手に入るということでした。しかし、急いでいるときにすぐに入手するのは難しいかもしれません。それから東京ですが東銀座の「パウパウ」という店で粉パラザンを見かけたことがありました。

それからもう一つ、今回は50gの餌に対して水で溶いたパラザン(10cc)を混ぜたのですが、10ccってものすごく少ないです。
はじめ少しずつ混ぜようとスポイトで餌にパラザンをかけたりしていたのですが、これではうまく混ざりませんでした。
思い切って全体にかけて手早く混ぜた方が良いように思いました。(どうせ乾燥させるのだからもっと薄く(水を多く)しても良いようにも思うのですが、そういうもんじゃないんですかね?)


粉パラザンと液パラザン、真ん中で逆立ちしているのは今の銀ちゃん
2月23日 今迄の塩浴&薬浴にプラス薬餌。
数粒与えてみるが、特に気にせずによく食べる。
水 温  :28度に下げる
2月24日 本日より薬浴は中止。塩浴と薬餌に。
2月26日 時たま泳ぎまわるようになる。鱗も若干寝てきたように見える。
薬餌10数粒食べる。

銀ちゃん流されてます。まだ無理だって...
2月27日 今日から塩分濃度を少しずつ下げる。
3月 1日 松かさ状態が治りつつあるのがはっきり認識できる。

もうちょい。がんばれ銀!
3月 2日 かなり泳ぎ回るようになる。食欲良好。
あら塩 :40g/10リットル
3月 3日 復帰用のライブカメラ用水槽準備
(発病時使用していたものは洗浄・消毒もしくは取り替え)
あら塩 :35g/10リットル

ぎんかめ注:
今回病気の相談でよこいちさんやグレイモンさんと話していて、どうやら銀ちゃんの松かさ病の諸悪の根元は水槽に使っていたフィルターのようだということが判りました。
というのも、去年の夏、電撃的にめぐり会った銀ちゃんのために急遽用意した水槽は別の水槽で使っていた結構年期の入ったフィルターをろ材ごと流用したものだったのです。このフィルターがなんとか濾過はするもののそろそろ限界の”古い水製造器”のような状態になっていたらしいのです。
こういうフィルターは病気の温床になりやすいんですね。調子の良いフィルターってついつい過信してしまいますが、やっぱりろ材にも寿命はあるんですよね。それで、今回は銀ちゃん療養中に全く新規にフィルターを立ち上げることにしました。(ちなみに外部濾過です)
3月 4日 ライブカメラ用水槽(及びフィルターセット)
薬餌は15粒〜20粒与える
※ちなみに銀ちゃんはずーっと1日1回の食事です。
あら塩 :30g/10リットル
3月 5日 松かさ状態ほぼ完治
あら塩 :25g/10リットル
水 温 :27度
この後1日5gずつ塩分濃度を薄くしていく

この治りっぷり、みてちょ!(3/7)
3月10日 ライブ用水槽へ移行。
なお、薬餌は続ける。
追記 薬餌をやりだしてからの回復が著しかった。食欲がずーっと旺盛だったのが救いになったかも。
毎日の水換えは必須。(正直仕事から帰ってのこの作業はつらかった)
塩分濃度を細かく調整したのは、以前の塩浴で水になれるまで(塩水→真水・真水→塩水)少々ジタバタしていたので、負担を軽くしようと試みた。
最後に 実は、松かさ病が完治するとは思わなかったので、鱗が立ってきた時にはもうだめだと思いました。熱帯魚、海水魚と飼育してきて、こんな状態から快復したのは初めてで、ただただ感動。掲示板でアドバイスくださった方々には銀共々深く感謝しております。
データの発表が遅れたことはお詫び申し上げます。

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